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   COLUM-Minowa-                  

プログレッシヴ・ワールド・カップ(6/15)

 気付けば前回より3ヶ月。その間、山に篭りプログレ座禅を組み、更にプログレ滝に打たれ、しまいにはプログレ断食を決行。その結果、パワーアップせずに更新だけが遅れて帰ってきました、すみません。というわけで、店に眠る、売れ筋ではないナイス盤に光りをあてる当コラム、今回は当然の如く「モーターサイコ新作でましたよ」特集。なぜかERPでも私にレビューが回ってきたりで、今回非常に思い入れのある盤となりました。もちろん、傑作。

モーターサイコ/ブラック・ホール/ブラック・カンヴァス
 いつだってモーターサイコに期待を裏切られたことはない。もちろん、今回はこぉきたか!というのは毎度のことになっているんですけど。前作を持ってGebが抜けて約2年。来日時他紙のインタビューでも語っていた「パワートリオ」(実際にはデュオになってしまったけど)宣言通り、全ディスコグラフィー通してもかなりロック色が強い作品になったと思う。近作では、1曲1曲にこれでもか、とアレンジを加えていたのに対し、初期衝動的な部分を大事にした、ダイナミックな音像になっている。前作あたりからモーターサイコを知った人には、今回の作品は驚きと同時にバンドの懐の深さを感じることが出来ると思う。それは共通するメロディの良さ。今は音楽が細分化されて、ロック・バンドでもいろ〜〜んなのがある。もちろん、いろ〜〜んなのを聴いていろ〜〜んな(バカっぽいな)のが好きだ。でも、やっぱし、こういう王道というか、メロディ重要だなってモーターサイコの新作を聴く度思う。まるでロックの原体験、昔ゼップやクラシュやポリス、ピクシーズを聴いた時の・・そんな興奮を思い出させてくれる。これが妙に嬉しい。
 と・・まぁ、何が言いたいかというと、好きだってことなんで、個人的にはここらへんで。あとはERPにも書いたんでついでにお買い上げの上(笑)チェックしていただければ。あとひとつ。今回P-VINEさんがすごい力を入れてくれて、各メディアにかなり露出してますね。来日のウワサもたってますし・・・お願いします。

おまけ@上半期よく聴いた音群
・モーターサイコ/ブラック・ホール/ブラック・カンヴァス
・Orval Carlos Sibelius/same :ドリーミーでアシッドな音響派
・Sao Paulo Underground/Sauna :元はシカゴ・アンダーグラウンド。こっちのが好き。
・Why?/ Miss Ohaio's Nameless :会場限定のCD-Rの再販売。ゆるーー/だめーーで最高。
・Eno&Byrne/My Life- :再発もの中では一番。カミソリみたいなギターとアンビエントさがたまらぬ。
・Once11/Smile Hunter :某レコ屋さんに突入して、ススメられたブツ。Dubモノ。
・Yonkee :来日ついでにガーーっと聴きました。夏ですねー・・・・。
・Zazen Boys/12/25 Tokyo :ライヴ盤。ついつい?聴く。


プログレッシヴ・サイケはゴミ箱じゃない(3/16)

 更新の頻度もダウナー化してきた昨今、いかがおすごしでしょうか?二月は逃げるなんていいまして、よく言ったものですね。もぉ、速すぎて・・食い逃げ状態で軒並みの猛ダッシュですよ?春は曙、YOYO春ものの服をクローゼットから取り出せば文明開化の音はせず、ただカビるばかり。と、文章も崩壊気味なので、今回は個性派サイケ特集。私自身はプログレ・ファンなのに非常にポップな人だと肩身の狭い思いをしている・・・という妄想がすでにサイケなのだと最近気づき始めました。あ、iPodがもぉいっぱいだ。

SILVER APPLES/Same(Same+Contact)
 いやー、これは今こそアリではないでしょうか?USサイケの古典中の古典。ドラム+シンセのデュオっていうのがすでにイケてます。投げやりヴォーカルとビュンビュン飛び回るシンセがスペイシーだが貧乏なんだか(笑)。私のような世代が聴くと、LCD SOUNDSYSTEMとかまぁ、あとはCANとか?ドアーズとか?サイケもアイデアです。

ERICA POMERANCE/You Used To Think
 出ました(笑)、ESP。どうかしちゃったジャニス・ジョプリンでお馴染み?エリカ・ポメランス唯一の作。無意味なツイン・ボーカル(というかコーラス?)の1曲目のインパクトからグイグイ引きこまれます。シタール、フルート、ドラムがとにかく呪術的で、でもギリギリでポップ・・・・のはず。

TIM BUCKLEY/Lorca
 ジャケの顔がどれも微妙な(失礼)、USアシッド・フォーク代表格、'70年作。全体を支配するエレピのジャジーな旋律と、コンガのややファンキーな音が印象的。ブルージーでサイケデリックな歌声もいや〜〜〜されます。アラン・ソレンティーがちゃんとした?ような・・・ってどっちにしろサイケですけどね。

 


プログレッシヴ・冬なのに夏男(さまぁ〜ず風に)(1/30)

1月も終わるのに今年もよろしくお願いします。いやぁ、こぉなったら3月ぐらいにひょっこりコラム更新して言ってみようかと思ったんですけど・・・さすがにそこまで伸ばしても誰にもつっこんでもらえないな&鬼の傑作が発売されたのでついつい更新、という次第で。今回は既に06年邦楽を代表する盤になること間違いなし、NATSUMEN「Never Wear Out Your Summer!!!」を御紹介。

 邦楽が好きですね。いや、ヒット・チャート系はかなり聴いてないんですけど・・・現在の日本のインディー・シーンはかなり面白い状況ではないかと。今は90年代以降の「混沌第3世代」(?)。ボアダムス、フィッシュマンズ・・NG、くるり、スーパーカーなどの残した足跡からフォロワーが多く誕生し、また独自のシーンを形成しつつあります。 とりわけ、こちらの業界と根深いのがROVOを中心とする人力クラブ系。その中でもナツメンはジャズ・ロック・オーケストラ。実はこれ、ありそうでなかったんですね。大雑把に言うと、渋さ知らズは基本はサン・ラに祝祭性を加味したもの。Soil&〜はビバップが根にあるし。実際現在のシーンのジャズ・ロックとはネオ・スカを指すような気すら。それだけスカが活況ですが・・こちらが根っこの私としては、どうも、ね。
 その中でナツメンは確実にこちらより。本作は2ndであり、現在までライヴを中心に行ってきたナツメンのベスト的選曲によるライヴ盤。元々がオルタナバンドのBOaTを土台(まぁ、ASEとアインだけですが・・)なので、かなりロックより。歯切れがよく、正確無比なドラム、サックス/トランペットによる高揚感のあるメロディー、そして天に駆け上がるギター。すべてが一体となって疾走するサウンドはかなりオリジナリティ高し。
絶賛です、近々入荷するみたいなので、ぜひ。ライヴもものすごいでっせ。若者にまじって、オヤジも行くべし(中島さん風)

 


 

プログレッシヴ・年末(12/28)

 師走。この場合、私の師は中島さんでしょうか。なるほど、セール等、確かに忙しそうではあります。うまいこと言ったもんだな、昔の人は。なんて・・店のカード書きからの現実逃避はさておき。今回は下半期プログレ・ライフ(うるさい)ベスト5をお送りします。あくまで私個人なので、あしからず(王道本命は中島さんが書いてくれるでしょう)。プログレ外もあるぜよ。

プログレ篇
1.ROBERT WYATT/Theatre Royal Drury Lane
伝説の名演、ついに再発。久しぶりにワイアットを聴きましたが、やはり彼の声はイイ。夏の暑い日、ワイアット。眠れない夜、ワイアット。嫌な事ありゃ、ワイアット。すべてをクール・ダウンしてくれる最高にホットな声。後半若干音質が落ちるのと、2ndセットが無いのが残念。

2.ELECTRIC MASADA/At The Mountain Of〜
ネイキッド・シティあたりでギヴ・アップした?リスナーの皆さんも、これはぜひ。マサダとは別、エレクトリック・マサダの2枚組ライヴ盤。ツイン・ドラム+パーカッション、ラップ・トップにkbd、悲しく発狂するゾーンのアルト・サックス。これぞ過激面の集大成というヤバイ・ブツ。

3.VASHTI BUNYAN/Lookaftering
なぜかサイケ筋から伝説化されて、はや35年。ブリティッシュ・フォークの至宝、バシュティ・ブニヤンの新作!2nd!!彼女のつぶやくような声と、シンプルながらドリーミーで叙情味溢れるサウンドはまさに癒し。彼女の最高傑作(笑)です。

4.SOFT MACHINE/British Tour75
そういえば「Soft〜」ってどのぐらいあるんでしょうね。えぇ〜っと、マシン、ウェア、ヘッド、ワークス、レガシー、マウンテン(もっとあるんだろうな)・・・えー、新参者にはとっつきにくいソフツですが、これからもアリ。クロス・オヴァー/フュージョンとカンタベリー色が織り成すテクニカル絵巻。

5.ACID MOTHER TEMPLE&THE COSMIC INFERNO/Just Another〜
一応ACID MOTHER新バンド。これは、河端さんワークスでも最もロッキン・ロール(ヤザワ風)寄りでハイテンションな作風ではないでしょうか。ツイン・ドラムで疾走、轟音ギターでサイケる、必殺のスペース・ロック、全3曲。

個人的趣味
(洋楽)

1.WHY?/Elephant Eyelash
アンダー・グラウンド・ヒップ・ホップ、ANTICONの中心クルーの一人、ワイの新作。素晴らし過ぎ。ブッチギリ。
2.ANIMAL COLLECTIVE/Feels
待望の新作。前半、激ポップ、後半、激サイケ。祝祭度は過去最高。
3.AFRICAN HEAD CHARGE/In A Charge
Yeahhhhhhh-Man!!狂老、日本直撃。
4.THE ETERNALS/Out Of Propotions
クラッシュのヘロヘロ・ダブ・ミックスとノー・ウェイブが合わさったような不思議な音空間。
5.BROKEN SOCIAL SCENE/Broken Social Scene
ポスト/エモの驚異Fromカナダ。ノイズ・ポスト・ロック・オーケストラ!
(邦楽)
1.ZAZEN BOYS/Himitsu Girl's Top Secret
何回ライヴ見に行ってるんでしょうか。現在のZAZENの最高作でしょう。コレ以上なくソリッド。
2.三村京子/三毛猫色の煙を吐いて〜
ちょっとフリーキーな不幸フォーク。でも歌詞とメロのポップさと弦と弦の間で、これは痺れる。
3.トクマルシューゴ/L.S.T.
チェンバー・ポップ職人、2nd。独特のファンタジックな世界観と実験性が同居する、“ポップス”。
4.REI HARAKAMI/Lust
ころころ、ぽこぽこ。今作はさらに丸みを帯びた幸せな音世界。
5.toe./Book
現日本のポスト・ロック・シーンの活況を示す、好サンプル。エモ畑出身だけあって、ライヴはハード。


新年の営業は4日から。大好評福袋もありますので、新年は目白参り! 来年もよろしくお願いします!まずはTHE WORKSだ!!


プログレッシヴ・ボンバYEAH(10/3)

 毎回ターゲットが見えないまま突き進む、本コラム。たまには、プログレ話から。少し前になりますが、行って参りました、マグマ。まぁ〜、凄まじかったです。圧倒的なアンサンブル、圧倒的な世界観、圧倒的なヴァンデの顔(笑)。プログレのライヴで久しぶりに感動。けど、友達や恋人を連れて行くと・・・引かれるだろうな〜。
みなさん、我が道をいきましょう(笑)。
さてさて、今回は最近注目の(?)ボンバ・レコード特集。この会社が非・常・に・渋い盤を
日本発売してくれてます。ジャズ/民族/ロック・・ヒップホップまで、共通するのは誰が買うんだ(笑)という良質なものばかり。アヴァンモノも多いので割とプログレ・ファン向き?それでは先鋭さん、いらっしゃ〜〜い!

SUPERSILENT/6
まさか国内発売されるとは。先鋭音楽ファンの間では既に名の知れているノルウェーの即興集団スーパーサイレントの6作目。Helge Sten(g,efect,etc)、Arve Henriksen(sax)、Jarle Vespestad(dr)、Stale Storlokken(kbd)の4人編成で、ノイズ/エレクトロの壁と即興の静と動が織り成すジャンル分けが不能なサウンド。全体的に温度は低めで終始シリアスですが、各人の緊張感溢れる演奏によって退屈とは程遠い音楽を創出。これが、なんの打ち合わせも無しに作られてるとは・・恐るべし。同コラム内でも触れたシャイニングも同時発売されます。

JIM BLACK/Spray
現在のジャズ・シーンを代表する若手ドラマーの一人、ジム・ブラックの最新作。非常に幅広い音楽性で、アヴァン・ジャズを基調にしながらも、シューゲイザー〜ポスト・ロック等まで飲み込んでアルバムを通して新鮮な仕上がり。なにより軽々と繰り出されるタイトかつスリリングな変拍子に閉口。ブラックの嗜好が反映された結果、ジャズというジャンルよりも多くの人の支持を集めることができる可能性のあるサウンド。

PACHORA/Astereotypical
上記のジム・ブラック(dr)、クリス・スピード(cl)、スクーリ・スヴェリソン(b/g)、ブラッド・シェピック(タブラetc)によるNYジャズとエスニック(バルカン〜中近東〜インド系)/トラッドをブレンドしたアヴァン・ジャズ。各々の卓越した演奏能力によって次々と展開する様は爽快。特にシェピックのタブラを始め、エレクトリック・サズ、バンジョー、トレス、ポルトガル・ギター等民族楽器の音が非常に美しい。かもすると土着的になりかねない楽器群をNY系のジャズマンらしくクリアーかつ流麗に料理していて、とっつき易ささえ覚えます。

 


プログレッシヴ・札幌はもぅ涼しい(8/31)

WDに奥深くに眠るマニアックというか店的にはやや外してるというか(笑)・・な音をひっぱりあげてる本コラムも先日ついに「あれいいの?」なんて聞かれて狼狽?しつつも、結構嬉しかったり、です。
さてさて。暦では秋、なんて言いましても残暑。まだまだ暑いわけですが、この9月の微妙なセンチな感じ。夏が終わるな〜という、感覚。そんな感情を今回の盤でまったり、どうでしょう? というわけで「なつ☆サイケ」特集(笑)。スイマセン、なんとなく言いたいだけです。

ANIMAL COLLECTIVE/Prospect Hummer
個人的には'04年に大ブレイクしたアーティスト、アニマル・コレクティヴ。既にFat Catレーベルの看板にて、日本でも大人気(私の周りだけ・・?)な彼らの新作はなんと、ブリティッシュ・サイケ・フォークの伝説、バシュティ・ブニヤンをヴォーカルに迎えてのコラボ盤。アニコレのエレクトロニカ以降のポップ・サイケ・フォークとバシュティのつぶやき癒し系ヴォーカルが一体となって、ヘヴン行き確実。あ〜〜、ブラック・ダイスと来日しないかなぁ・・。

SIX ORGANS OF ADMITTANCE/School Of The Flower
すでにダメな(笑)ベテラン、SIX ORGANの'05NEW。本作はDRAG CITYから、というわけで制作費に余裕が?若干サウンドに変化が。基本路線のアシッド・フォーク/サイケは保ちつつ、スロー・コアを通過したかのようなまったり具合を加味。反復するアコギの調べ、フィードバック・ギターにからむパーカッション・・・P-VINEさんとか国内盤出せば人気でるんじゃないか?・・なんて勘違い。ニック・ドレイク〜マコ〜渚にて、まで幅広く対応可。

THE TOWER RECORDINGS/Sensual Transmission Field Of...
これはヤバ〜。US産ヨレヨレ・フォーキー・サイケ。なんて言ってしまうと非常にこの筋にありがちな適当(いい意味で?)な印象になってしまいますが、音響的に今の世代にジャスト。ポスト・ロック以降の音響感覚で立体的にノイズ、dr/perc、ギターが飛び回り、ボソボソ男/女voが彷徨う。フリーキーかつダークな耳にクる一枚です。特にFaust〜マイブラ〜FLYING SAUCER ATTACKあたりのラインには確実です。

 


プログレッシヴ・ヒート・アイランド(8/6)

暑い、問答無用に暑い。名物、編集長の「あっぢー、あっぢー」が聞こえ夏到来。冷房全開にて、皆様をお待ちしているWDですが、冷房効果アップを計るため、最近ドアを締め切っています。営業は通常通り行なっていますので、勇気を出して?ドアをオープン!!夏は汗をたらしつつ、目白。汗は夏をたらしつつ、白目。・・・ぶっ壊れてきてますが、いってみませう。
今回は・・ゆるーく和物ニューカマー。個人的に思うことですけど、変ですよ、やっぱり日本の音楽シーンは。チャートから目を離し、インディー系に目を向けるとワケの分らない、というかそもそもワケがあるのかすら妖しい奴らがウジャウジャ。そう、日本はアメリカと並び変な音楽の極北!独自解釈の民俗音楽、暴走気味のポスト・ロック、根暗ヒップ・ホップ・・・なんでもアリアリ。とがったオト好きが多い、プログレ・リスナーだからこそ、邦楽、掘ってみるとおもしろいですよ。

NATSUMEN/Endless Summer Record
現在でも多くのリスペクトを集めるポップ〜オルタナ〜プログレ〜ポスト・ロックと横断しきったバンド、Boat(現在は休止、いずれも廃盤)のASE等を中心に結成されたジャズ・ロック・バンド、ファースト・フル。先行マキシ「Kill Your Winter!!」の"Newsummerboy"(スクエアプッシャー+渋さ知らズ?)を聴いた時からファンになってしまいましたが、本作ではライヴ・バンドとしての本領を発揮すべく、ほぼ一発録りのインプロ。大所帯による圧倒的な情報量と変拍子、交錯する泣き。メンバーの力量も素晴らしく、今後の活躍に期待大。

WORLD'S END GIRLFRIEND/The Lie Lay Land
エレクトロニカの寿命は短かったかもしれませんが、それ以降の音感覚という意味では非常に現在のシーンで強く息づき、単なるブーム以上の"手法"として定着した感があります。基本的に一人プロジェクトのWORLD'S END GIRLFRINEDはエイフェックス・ツイン+ゴッド・スピード・ユーと表現され、その独自の世界観が高く評価されていましたが、本作では全編バンド編成によるブ厚くもストーリーのある感動的な作品に仕上がっています。

ONJO/ONJO
大友良英が放つニュー・ジャズ・オーケストラ。本作は、ポスト・ジャズという言葉を使うなら、まずは外せない重要作になると断言です。元々ノイズ色が強い大友作品ですが、カヒミ・カリィ、浜田真理子という2人のヴォーカリストを迎えることによって、静/動の対比がさらに鮮明に(なんとユリイカのカヴァーも)。あくまでジャズというフォーマットにおける、音響感覚・・それは録音云々と同時に演奏におけるリアル。つまり肉体。その鮮明な記録だと感じます。ロック・レコードと同様、大音量で、ぜひ。


 

プログレッシヴ梅雨明け間近(7/14)

毎度お馴染み、流浪の番組・・・じゃなくて。毎回ワールド・ディスクにある・・らしいプログレ外な盤に日の目を当てるコラム。今年も早や半分もすぎジューン的ジメジメが到来。ネタ切れというのもありますが、上半期プログレ・ライフ(苦笑)をあくまで私なりにで挙げてみたいと思います。さらに、個人的なヘヴィ・ローテンション盤もおまけに。

プログレ部門
1. VAN DER GRAAF GENERATOR/Present
まさか!の再結成、涙!の新作。好きなんで、これはもぉ、内容云々は冷静に評価できませぬ。・・・いいですねぇ、この救いようの無い暗さ。むしろ、ヒーリング・ミュージック!と、断言。特にM1やM3は全盛期と比べても遜色が無い素晴らしい出来です。祈・来日ですね、これはもぉ。その時は絶対・・・行かせてくれますか?、中島さん。

2.SHINING/In The Kingdom Of Kitsch You Will Be A Monster
元Jaga Jazzistのメンバーが結成した新バンド。じゃ、クラブ/ポスト・ロック?というよりは、全然コッチ側です。例えるなら「What We Must」のJaga+クリムゾン+アラメイルマン・ヴァサラットというか。曲想もヴァラエティに富んでいてアルバム通してサラッといけます。ジャケはキム・ヨッティ(さすがにしつこい?)。

3.CRIMETIME ORCHESTRA/Life Is A Beautiful Monster
Fromノルウェーのパワー・ジャズ。ATOMICのリズム隊が参加してるだけあって、割と音的には近い部分はありますが、シンセ/エフェクト、スクラッチなども入りアヴァンギャルドかつ現代的な印象に。なによりもジャケが渋い、クール。フューチャー・ジャズ以降の音響感覚(kbdはブッゲです)が脳にキます。

4.ACID MOTHERS TEMPLE/Live At Tokyo

もはやいろーんな音源がウジャウジャして把握できないことになってますが、これはスゴイ!
ダブル・ドラム編成による強烈なグルーヴがウリ。録音はイマイチながらも、それが逆にサイケ
風味をさらに増大させてカッコよし。結果、ROVO等に接近した一枚。

5.MACHINE AND THE SYNERGETICNUTS/Leap Second Neutral
待望、正に待望のセカンド。ジャズ・ロック・・・確かにジャズ・ロック、でもロック魂が全体をグイグイ引っ張り上げ、ジャンル云々を忘れてしまうほど。ビシっとユニゾン、さらっと変拍子、キラっとメロディー。聞き流しを許さない、現代剛速球派の真打!ECDなどともライヴを共にし、ジャンルを超える力あり。

勝手に趣味部門
1.ZAZEN BOYS/Zazen Boys At Osaka
今邦楽はコレです。久々に軽く追っかけてます。新曲も実にソリッドでカクカク・ビート。
2.FLYING RHYTHMS/Rhythm Connection
久下さん(dr)率いる生音グルーヴ系のリミックス盤。EYヨ、GOMA、ハイファナ・・・トベます。
3.JAGA JAZZIST/What We Must
御存知Jagaの新作は本来のライヴ・バンドとしてのダイナミズムを押し出した傑作。
4.NATSUMEN/Endless Summer Record
あの狂気のロック・バンド"Boat"のASEが新たに結成したジャズ・ロック・オーケストラ。夏!祭り!!ジャズ!!!
5.ANIMAL COLLECTIVE(with VASHTY BUNIYAN)/Procosmian Hummer
Fat Catの看板になりつつある現代派酔いどれノー・ウェイヴ・フォーク。なんとヴァシュティ・ブニヤンとのコラボ!


プログレッシヴじゃないプログレッシヴ(5/18)

ひっそり入荷しているナイスな音郡を紹介する駄コラム、今回、気合いです。「MOTORPSYCHO(以下MP)」特集。皆さんは、「好きなバンドは何?」と聞かれてすぐ答えられますか?これって音楽好きであればあるほど難しいはず。私もそうです。いや、そうでした。今は完全に、「モーターサイコ!」と即答できるわけです。
MPはノルウェーを代表するロック・バンド。新譜を出せばチャートに顔を出し、1位になることも。大衆的とまでは言わないものの、最も重要なロック・バンドであることは確かでしょう。その音楽性はハード・ロックを基調にしながらも、メンバーの雑多性を曲毎に反映し、ストナー色の強いメタル、カントリー、ジャズ・ロック、ポップス、アシッド・サイケ・・・etc本当に同じバンドか?!と驚かされることもしばし。だからと言って個性がないそんじょそこらのバンドとは違い、MP特有のメロディ・ラインによって一聴してソレとわかるオリジナリティも持ち合わせています。つ・ま・り!MPとはごく普通の音楽ファンから音楽オタクまで唸らせる、現在において数少ないバンド、これ断言!(ほら、今って両極端な気がしません?)
日本では音楽オタクでも知られる、くるりの岸田氏が絶賛したことから、徐々に洋楽好きの若者にも広まってきている模様です。

Timothy'sMonster
3rdアルバムにして、現在のスタイルが確立されたと言っていい傑作2枚組。MP流フォーク"Feel"、リフが死ぬほどカッコいい"Kill Someday"、アップ・テンポでも泣ける"Wearing Yr Smell"、代表曲のひとつで反復サイケ/音響の名曲"Wheel"などなど・・・何処を切っても最高!Helge Stenのメロトロンもフィーチャー、よって・・多少はコッチ向き?

Blissard
こちらは4thアルバム。プログレ的テクニカルな緩急とMP流ハード・ロックが見事に合致した個人的には最高傑作(ま、全部いいんですが・・)。各曲のテンションがベラボーに高く、どの曲もシングル・カットできそうなほど。このアルバムからライヴで演奏される曲も多く、メンバーも気に入っている様子。

In The Fishtank
こちらはクラブ・ジャズの代名詞的バンド、JAGA JAZZIST(と言っても新作では大きくポスト・ロック的ダイナミズムを押し出してこれまた傑作)との企画盤。JAGAの音響的に響くホーンとMPのポップさが相まって、これまでにない音像に。特に終曲"Tristano"は各々がフレーズを持ちあい、20分にも及ぶインプロにまとめた実験色強いナンバー。

というわけで、ざっと紹介しましたが、全作品傑作。プログレではありませんが、「ロックが好き」なら聴いてみる価値大ですよ。またMPは周りが凄い。言わずもがなのJAGA、第4のメンバーDeathprod(aka Helge Sten)はエクスペリメンタル・ジャズSUPER SILENTの中心人物であり、ソロでもドローン・ノイジシャンとして活躍。ジャケットはエレクトロニカ界でも大活躍の多才、キム・ヨーソイ(ヨッティ)。いずれもシーンを代表する才人ばかり。

3月をもって不動かと思われたトライアングルの一角、Gebが脱退、というニュースがファンを落胆させましたが、きっとまだまだ第一線ですばらしいアルバムを届けてくれるに違いありませぬ。その根拠、聴いて確かめてください。
興味が湧いた方は日本ファンサイトに、ぜひ。
http://www.madsun.com



プログレッシヴ服が欲しい(3/23)
春。別れの季節。先日春服を引っ張り出そうとしクローゼットをガサガサ。去年買ったジャケットを発見。ん?確か白いはずだったのに?今我が手にある其れはガラが付いている。・・・・これはっ!かーーーびーーーー。このジャケットをはじめ、他の洋服にも転移。しかも結構末期。何か去年も似たような思いをしたような・・・。しかし冬ですよ?乾燥しろよ、少しはよ。

こっそり入荷しているナイスな音郡を紹介するこのコラム、第2回は「ROVOとその周辺」。今や大手外資系では"クラブ"に分類されるほどで、その強烈なグルーヴが野外イベントで引っ張りだこな彼らですが、個人的にはですね、こぅ呼びたい。"モテるプログレ"と。

ROVO/Mon
まずはその先駆者、ROVOの新作を(つっても結構前ですが)。今更ですがROVOは山本(g)、益子(kbd)、勝井(vln)、芳垣(dr)などから成る人力トランス・バンド。本作はスタジオ作として2年ぶりとなり、基本的にはズレが気持ちいいツイン・ドラム、流麗なヴァイオリン、エレクトロが展開し、一気に爆発するお家芸は相変わらず流石。さらに本作では曲調もヴァラエティに富んでおり、ラテン、エスニックなどの隠し味も抜群。アッパー具合は多少控えめですが、リズムの心地良さという点では新境地ではないでしょうか。

VINCENT ATMICUS/Vincent 1
ROVO等々で活躍する芳垣(dr)がリーダーを務めるアヴァン・ジャズ・バンドの1stアルバム。他にもDCPRGの菊池(sax)、ROVOの勝井(vln)、岡部(dr)など9人編成。そのサウンドはドラマーらしくリズムに重点を置きつつも、ファンク、民族音楽、プログレ、サイケなどを多くの要素を取り入れたもの。ROVOやDCPRGが好きな方はぜひ。

BONTAGE FRUITS/Y

鬼怒(g)と勝井(vln)による言わずもがな、プログレッシヴ・バンド6作目。前作では、GY!BEにも共通するヘヴィ・シンフォニック・サウンドでしたが、本作ではジャズ・ロック的ナンバーやROVOを想わせるものまで非常に幅広い仕上がり。というかですね、これに関してはHPレビュー参考で(笑)。なんこぉ、3つ出してみましたが、上からどんどんプログレ寄りになって・・BONTAGEは完全にコッチで評価されてますし。要はですね、境界線なんて、どうでもいいわけですよ、結局、皆さん!(サンボマスター風に)

 



プログレッシヴ冷え性
寒い、寒いです。といういきなりな弱音ですが、一応自己紹介を。中島さんのスレイヴ(笑)andホームページ担当のMinowaです。店に出没することもあるので、良かったら声でも掛けてください。レア・キャラなので見つけると、その年プログレ力(?)が上がるという・・逸話は決してないのですが、よろしくお願いします。
さて、プログレ関係の話は私の100倍詳しい中島さんにお願いして、ここでのコラムはWorld Disqueにひっそりと入荷しているナイスな音郡を紹介しようと思ってます。プログレからは外れますが、高品質なモノを紹介できたら幸いです。ただ、店頭在庫はものすごーーく少ないので「無いじゃねぇ〜か!」なんて言わずに、まぁ、そんなモンだと。

さて、記念すべき、なんて大袈裟なモンじゃないですが、第一回はSCORCH TRIOの2nd、Luggmuntです。最初なので割とコッチ向きなものを。元々ECMやCUNEIFORMと関わりがある変態弾きまくり暴走ギタリストRAOUL BJORKENHEIMにノルウェーのジャズ・シーンの代表でもあるATOMICのIngebrigt Haker Flaten(b)、Paal Nilssen-Love(dr)の編成。ウネウネ、ギュイギュイ(笑)と終始弾きまくりのギター、常にドラム・ソロのような手数の多いドラム、これまた半狂乱でうねりまくりのベース。で、総じて恐ろしいほどのテンションに仕上がっています。だからと言って一本調子にならず、曲によって様々な音色を使い分けるのはさすが百戦錬磨のツワモノ達。全編ほぼインプロなので割と硬派ジャズ・ロック・ファン向けですが、これはもぉ、ジャズだ、ロックだと言うモンじゃないですな。この圧倒的な緊張感、ぜひ体験を。ちなみにこのすばらしいジャケットをデザインしているのは、北欧のエイフェックス・ツイン(笑)ことキム・ヨッティ。彼の作品の中でもかなりカッコいいです。興味がある方はデザイン・ブック「Tree Weekend」がオススメ。彼らしくお洒落で、洗練された本です。っていきなり脱線だ・・・。

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