A.C.T

アクト

　ポップ、テクノ、レゲエ、ロック・・・一つの音楽ジャンルに捕らわれず、様々な音楽要素を兼ね備えるスウェーデンの奇才集団A.C.T。彼らの前作から二年振りとなる最新EP（ミニ・アルバム）が登場。　バンドは四作連続でEPをリリースすることを以前から告知しており、今回はその第三弾作品。彼らが連続してEPを出し続ける理由は、従来のようにアルバム一枚の制作のために一度に長時間を費やすよりも、作詞作曲→リハーサル→レコーディング→リリースの一連の流れを短いスパンで行うことで、より新鮮な状態でファンに楽曲を提供すること、そしてバンドが常にアクティヴである状態を保つことを目指したからである。　本作は四部作の第三弾ということで、音楽性は前二作を引き継ぎ、一つの曲の中に多様な音楽要素が混ざり合いながらも決してお互いが反発することなく自然な融合を果たしており、正にA.C.Tワールドといえる変幻自在の世界観を作り出すことに成功している。ファンならば納得間違いなしの太鼓判の一枚である。　またバンドは2022年末に、2019年6月にスウェーデンで行われたフル・ライヴの模様を、ニュー・アルバム発売に向けてのプロモーションの一環としてYouTube上で公開。新作の発売を待ちきれないファンへのプレゼントとして提供している。（2023年2月28日更新 - アルバム『フォーリング』について）