Dokken
ドッケン
ドン・ドッケンを中心とした LA メタルを代表するバンド DOKKEN の、前作「Broken Bones」(2012)以来となる、ファン待望の 11 年振りとなる最新スタジオ・アルバムが遂に完成。バンドとの共同プロデューサーにはビル・パーマー、ミックスにはケヴィン・シャーリーを迎えて強力な布陣で制作された本作は、81 年のデビュー以来日本のみならず世界のメタルファンから熱い支持を受けるバンドの新作と言うことで、発売前から注目を集めている作品である。先述した通り、前作から長らく間は空いてしまったものの、その間に新作を待つファンへのプレゼントとして、2020 年にはバンドのデビュー前後の音源等を収録したレア・トラック集「The Lost Songs: 1978-1981」をリリース。ジョージ・リンチや初期に在籍したものの直ぐに脱退し、RATT へ加入したフォアン・クルーシェの音源などが収録されており、コアなファンを喜ばせたことは記憶に新しい。そして遂に完成した新作からの第一弾シングルとして先日リリースされた Fugitive のシングル/ビデオを見聴きしてもらえれば分かるように、ドンを始め、バンドに 20 年在籍しているギターのジョン・レヴィン、ベースにクリス・マカヴィル、ドラムに BJ ザンパの、近年不動のメンバーで制作されており、アグレッシヴなヘヴィさとメロディを掛け合わせ、その上にテクニカルでフラッシーなギターも乗せた作風になっており、DOKKEN の名に恥じない一曲となっていることがお分かり頂けるであろう。このシングルを始め、世界中が待ちに待ったDOKKEN 入魂の新作を是非お楽しみいただきたい。(2023年9月22日更新 - アルバム『ヘヴン・カムズ・ダウン』について)