Glasgow

グラスゴー

 NWOBHM ムーヴメント真っ只中の 1982 年に結成され、出身地をそのままバンド名とした、イギリスはスコットランドのグラスゴー出身の 4 人組バンドGLASGOW。彼らは 1984 年に"Miles Better"や"Stranded"の 2 枚のシングルを出してデビューを飾り、ヘヴィメタル最盛期の 1987 年にデビュー・アルバム「ゼロ・フォー・ワン」を発表したバンドで、本作はそのデビュー作の再発となる。そのアルバムの内容は、80 年代という時代背景とイギリスという土地柄、メロディを重視した作風ながら、同時代のアメリカのバンドと比べて装飾過多に陥らない、湿り気のある英国の雰囲気満点の作品で、後にシングル・カットされた、英国の先輩バンド MANFRED MANNS EARTH BAND のクリス・トンプソンの名曲「Secrets in the Dark」のカヴァーを始め、ヘヴィとポップの絶妙のバランスが際立った佳作としてマニアの間で高く評価された。しかしバンドは本作リリース後、シングル 2 枚を残しバンドは 1988 年に解散してしまう(現在は再結成)。また、当時プレス数もそれほど多くなかったため、幻のデビュー・アルバムとして、オリジナル盤は現在に至るまで中古市場での価格が高騰した作品である。当時日本においても正式リリースされたが、それ以降日本盤として再発されなかった本作が、30 年以上の時を超えて遂に再発。更にボーナス・トラックとして当時シングルのみでリリースされた"Will You be Mine"を収録。マニア必見のコレクターズ・アイテムとして登場。(2024年4月1日更新 - アルバム『ゼロ・フォー・ワン』について)