Jon Anderson And The Band Geeks
ジョン・アンダーソン&ザ・バンド・ギークス
YES のヴォーカルとして長年活躍、50 年以上にも及ぶそのキャリアにおいて数々の名作を世に送り出し、プログレッシヴ・ロックの第一人者として今も尚その存在と実力を世に示すジョン・アンダーソン。YES 在籍中に 20 枚近くのスタジオ・アルバムを残し、特に「YES」、「Fragile」、「Close to the Edge」、「Tales of Topographic Oceans」、「90125」などはプログレの名作として歴史に名を残し、"Roundabout"、"Yours is No Disgrace"、"And You and I"、"Going for the One"などは代表曲として今も多くのファンに愛されている。まだ YES のメンバーであった間、ジョンは数枚のソロ作品などをリリースしていたが、その中でも特に注目されたのは、ギリシャ人ミュージシャン、ヴァンゲリスと組んだ Jon and Vangelis 名義の 4 枚のアルバムであった。2008 年に彼が YES を脱退した後も、ジョンはソロを含め多数の作品をリリースし続けた。そんなジョンが昨年 2023 年に THE BAND GEEKS というバンドと YES のクラシック・ナンバーを演奏するツアーを行った。この THE BAND GEEKS は、様々なミュージシャンが集まり、あらゆるバンドの名曲をカヴァーするプロジェクトであり、元々は YouTube での活動をメインとするグループであった。先述のツアーが好評を博したことから、ジョンは THE BAND GEEKS とアルバムを制作。それが本作「True」である。この作品はハイライトとなる 16 分越えの大作"Once Upon A Dream"を始め、往年の YES を彷彿とさせるプログレッシヴ・ロック性をふんだんに展開する作品となっている。(2024年7月30日更新 - アルバム『トゥルー』について)