Mikael Erlandsson
ミカエル・アーランドソン
AUTUMN'S CHILDの中心人物、ミカエル・アーランドソンが1994年に名盤の誉れ高いファースト・ソロ・アルバム『ザ・ワン』を発表してから30年…その長い年月を経て、今年2024年暮れに彼が放つのは久しぶりのソロ名義作である今作『ザ・セカンド・ワン』だ。この最新作が北欧メロディアス・ハード・ロック史における伝説の一つである『ザ・ワン』を強く意識した作品であることは、そのタイトルやカヴァーアートから容易に窺い知ることができる。 1995年ソロ・デビュー・アルバム『ザ・ワン』を発表し、名曲中の名曲である “It's Alright” などに聴かれる、その叙情的なメロディセンスとヴォーカルで一躍人気アーティストとなったミカエルは、2nd『アンダー・ザ・サン』、3rd『アンファミリアー』、4th『ザ・ギフト』と続け様にソロ・アルバムをリリース。2003年からは、元FAIR WARNINGのアンディ・マレツェク(G)と共にLAST AUTUMN'S DREAMを始動。メンバー・チェンジを繰り返しながらも、2018年まで毎年アルバムをリリース。2019年からはAUTUMN'S CHILDを結成し、現在も精力的に活動を続ける。 クオリティの高い作品を世に放ち続ける多作家として知られるミカエルであるが、最新作は彼の作品群の中でも特に高い評価を得てきた『ザ・ワン』を踏襲したアルバムということからも本人の大きな自信が窺える作品であり、ファンであれば絶対に見逃すことのできない一作である。(2024年12月3日更新 - アルバム『ザ・セカンド・ワン』について)