Spektra

スペクトラ

 2021 年にデビュー・アルバム「Overload」で、ブラジル出身ながら、完成度の高いヨーロピアン・スタイルのメロディック・ロックを披露した期待の新人バンドSPEKTRA の第2作目となるアルバムが完成。元々SPEKTRA は現メンバーBJ(Vo)、エドゥアルド・コミナート(Ds)、レオ・マンシーニ(G)らで 90 年代末期から活動していたバンド TEMPESTT を母体としていたが、知名度としてはブラジルのローカル・バンドの一つとして長年とどまっていた。しかし彼らがジェフ・スコット・ソートの南米ツアーのゲストとして起用されたことを切っ掛けに、ジェフとバンドが急接近。相互の作品にお互いが参加したり、ジェフのツアー・メンバーとして彼らを起用するなど、バンドは実力と経験値を増やしていった。その地道な努力の結晶が SPEKTRA と言うバンドを生み出す結果となった。「Overload」ではジェフも全面的にバックアップしているが、アレッサンドロ・デル・ヴェッキオも作曲、エンジニア、そしてジェフと共同プロデュースの形でバンドをサポートした。既に高い経験値を持つメンバー達で結成されたバンドだけあって、デビュー作ながら一流の完成度を見せた SPEKTRA の 2 作目は、前作の方向性を更に推し進めた作風で、力強いリフに透明感のあるキーボード、哀愁漂うメロディと広がりと厚みのあるコーラス・ワークと、メロディック・ロックに必要な要素がたっぷりと詰まっており、メロディを重視するファンに強くアピールできる作品となっている。(2024年7月1日更新 - アルバム『ヒプノタイズド』について)