The End Machine

ジ・エンド・マシーン

 元々はドン・ドッケンを除いた、ジョージ・リンチ(G)、ジェフ・ピルソン(B)、ミック・ブラウン(Ds)の元 DOKKEN のメンバーを中心として結成され、アナザーDOKKEN と言った形でスタートした THE END MACHINE。セルフ・タイトルのデビュー作ではそのコンセプトに沿った、クラシック・メタル・ファンの要望を具現化した作品として高評価を獲得。しかし、デビュー作リリース後にミック・ブラウンがミュージシャン自体を引退してしまった為に、2作目である「Phase 2」からはミックの実弟スティーヴ・ブラウンがドラマーとして参加。実兄ミックに勝るとも劣らない強力なドラミングを披露し、アルバムの完成度に大いに寄与した。アルバム自体も前作以上に完成度の高い楽曲が充実しており、彼らの真骨頂ともいえる作品として更に評価を高める結果となった。3作目となった本作においても、ヴォーカルがギリッシュ・プラダンに変更したものの、80 年代の LA メタルをベースに、キャッチーなメロディやフレーズを織り込みつつ、歴戦のベテランが持つテクニカルなプレイも堪能できる正統派なメタル作品として、ファンを楽しませること間違いなしの快作となっている。(2024年3月1日更新 - アルバム『ザ・クォンタム・フェーズ』について)