Tommy Bolin

トミー・ボーリン

 10 代からプロギタリストとして活躍していたトミー・ボーリンは、いくつかのバンドを渡り歩き、凄腕ジャズ・ドラマー、ビリー・コブハムの名作「Spectrum」に参加したことで一躍脚光を浴びる。その評判を聞きつけ、当時リッチー・ブラックモアの後任を探していた DEEP PURPLE がトミーに加入を打診。2 代目ギタリストとして最終的に抜擢される。1975 年にリリースされたトミー参加後の初作品「Come Taste TheBand」においては、トミーが作曲の中心を担う大抜擢振りだった。一方 DEEP PURPLEのレコーディングとほぼ同時期に、トミーはデビュー・ソロ・アルバムのレコーディングを行っていた。それが本作品「Teaser」である。本作のレコーディング・メンバーには、ジェフ・ポーカロ、デイヴィッド・フォスター、ポール・ストールワース、デイヴィッド・サンボーン、グレン・ヒューズ、フィル・コリンズ、ナラダ・マイケル・ウォルデン、スタンリー・シェルドン、ヤン・ハマー他、現代のロック界において名立たるメンツが若き日に参加した作品。本作に収録されている楽曲は、ファンク、ジャズ、ロック、フュージョン、レゲエ等・・・一つの枠に捕らわれない彼の幅広い音楽性を極限まで披露した作品で、。如何に彼の才能が当時から脚光を浴び注目されていたかが分かる。そしてインスト曲以外は全てトミーがヴォーカルも担当。その後 DEEP PURPLE に加入したことで、相乗効果的に彼の評判は上がり、DEEP PURPLE が一度目の解散をした後にはセカンド・ソロ・アルバム「Private Eyes」をリリースしたものの、1976 年に 25 歳という若さで早逝している。今回の再発に関し本作は Disc1 の「Teaser」本編に加え、Disc2 には当時のアウトテイクを収録した 2 枚組且つ紙ジャケット仕様でのリリースとなる。日本盤としては 27年振りとなる再発。(2024年7月1日更新 - アルバム『ティーザー』について)

Albums