アンヘル・オンタルヴァ
エンジェル・オン・ア・タワー
ユニヴェル・ゼロに強く触発された暗黒プログレッシヴを得意とするスペインのバンド、オクトーバー・イクースのリーダー、アンヘル・オンタルヴァのソロ5作目。バンド編成にバスーン、フルートを交え、ヘンリー・カウを思わせる緻密さに、ピッキオ・ダル・ポッツォにも通じる南欧ならではのメロディアスな変拍子にドラマティックさを加えた音楽性はイタリアのユーゲンにも通じる硬派ながらも情感豊かなもの。オクトーバー・イクースの従来作を大幅に上回ると共に、暗黒チェンバー指向にとどまらない、広義のプログレッシヴ・ファンに聴かれるべき大傑作!